自動車部品工場にスカイライトチューブ。節電・省エネ・暑さ対策のために設置されました。

住宅では、直径が35センチと25センチのチューブで太陽の自然の光を運びますが
実は、60センチの大きさのチューブもあるんですよ。

工場や倉庫など、広くて天井の高い場所に使用されます。
今日は、昨年の夏に設置した、浜松の自動車部品工場へ1年点検に行ってきました。

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清水を出たときには天気はくもり、検査を始めた時には浜松は晴れてきました。

工場内はまだ暑く、ヘルメットから汗が滴り落ちるほどでした。

チューブやドームの汚れや、テープの剥がれなどチェックしていきました。
特に大きな問題もなく無事に終了です。

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工場の中なので、チューブの先端について、光を広げてくれる散光カバーが汚れていると思いきや

意外にホコリが付いておらず綺麗でした。

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お昼には終了。

外の天気は、台風の影響か曇ってきました。
曇ってますが、こんな感じです。

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ちなみに、スカイライトチューブのない場所はこんな感じです。

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こちらの工場では、ある一部分に試験的に導入して一年間様子を見ていただきました。

これから、本格的に天窓の残る場所と光が届かない場所へ自然光を届ける
計画が始まります。
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働く身になれば、一番明るい時間に暗い場所で蛍光灯だけでの作業。
体のリズムもおかしくなっちゃいますよね。
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工場の作業環境の向上にもつながります。われわれ人間も生き物ですからね。
太陽を浴びないと、やっぱり体調も崩れてきます。体調が崩れて休まれるのが会社としても一番困ることですから
できるだけいい環境で仕事をしてもらうことを考えるのは当然のこと?

こんなんことを考えてくれる会社で働けることは
とてもありがたいことですよね。

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人間は屋根を作ることで、その替りに太陽の明るさの恵みを失いました。
そのために電気で明るさを作ることを考えました。
しかし、その屋根がなければ、昼間は照明はいらないわけですよね。だから、昼間の太陽のあかりを使うことを考えれば
昼間の照明の電気代は減らすことはできるんですよね。
何より、発電量を抑えることが出来るのですから、CO2の削減にもつながります。
環境対策としてもいいはずです。そんなことに「ピン」と来たのが、この自動車部品メーカーさんでした。省エネに加えて、既存の天窓の暑さの軽減。
スカイライトチューブを既存の天窓に変えることで、一石二鳥の改善に繋がりました。

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しかも、スカイライトチューブは、その場の用途に合わせてチューブの長さが変えられます。機械を使う作業者を優先する場合はできるだけ、チューブを伸ばしてあげます。
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また、通路などを明るくしたい時は、あまり伸ばさない事で、光の届く範囲を広げ
天井面も明るくして工場内全体が明るくなるように配慮します。
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配管があるような場所は、チューブを曲げて、配管をよけて、最適な場所まで光を届けます。
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自由度が高いのが魅力ですね。
これで、暑さと紫外線も運んでこないなんて、ありがたいことです。この会社さんのように、昼間の照明は、まずは「太陽が運ぶ自然光で」

そして、不足する部分に「高価な電気照明で」というような判断基準が当たり前の世の中になると、
省エネについての考え方も
世の中も、温暖化対策も随分と変わるんじゃないかと思います。さまざまな「電気」を使用する物がありますが、
「照明」のことを「電気」ともいうくらいですから、
「照明」から省エネについて考えることは大事なことだと思います。それだけに「「照明」に「電気」を使わなくても太陽の光を利用すればいいんだ。」
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ということを体験して実感すると、自然と省エネ意識も湧くし、自然環境についての思いも
もっと関心が高まるんじゃないかと思います。太陽は、地球すべてのエネルギーの源ですからね。
この恵みをもっと使わせてもらわないともったいないです。今は、LED照明の時代ですが

次は、「太陽の光の恵みをダイレクトに使用する」時代
「太陽光照明」の時代が来ると思います。
その時代が来た時には、世の中の考え方は大きく変わっている
んじゃないかと思います。でも、その時代は、簡単には来ないでしょう。しかし、誰かが時代の幕を切らないといけないとしたら
私は、その誰かの一人になって幕を切り開きたいと思って活動しています。

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是非、応援してください。経済面も確かに大事です。
でも「金銭的に損か得か」ばかりで物事を判断するのは危ない時代に来ているように感じるのです。
点検をしながら、こころにふつふつと湧いてきた思いでした。