川根の和彩食堂「あけぼの」さん。いよいよ完成が近づいてきました。
たくさん古民家の残る川根路で、その活用を訴え続けている
スカチューマンの仲間、富田工務店さんが建設をしています。
黒塗りの杉の板を使った外壁も落ち着いた印象。自然素材の外観が
よく周囲の風景に溶け込みます。
寒くないように床暖房が設置されている座敷には、古民家で使用されていた
材料が再利用されています。
富田さんは常に「面倒くさい」ことを率先してやっています。
住宅も古くなったからといってそのまま解体して産業廃棄物にしてしまうのではなく
いままでの暮らしに感謝して、次の代へつなげることができる物があれば使ってあげる。
恵まれた自然環境に感謝して、その恩恵を取り入れるために「スカイライトチューブ」を
使ってみる。
いままでの暮らしに感謝して、次の代へつなげることができる物があれば使ってあげる。
恵まれた自然環境に感謝して、その恩恵を取り入れるために「スカイライトチューブ」を
使ってみる。
そんな思いの詰まった新しいお店で、店主の榊原さんの料理のメニューがどうなるのか?
ほんとに今から来月末のオープンが楽しみです。でも、「そんなの手間じゃん。面倒くさい。」と思う人いますよね。確かにそのとおり「面倒くさい」
一気にぐしゃっと潰して、工場で生産されたものを組み立てたほうが
効率も良く、簡単で、早くて、経済的なのかもしれません。
でも、その根底に有る価値観はいかにして「安く、早く、簡単に」
ということです。
要はいかにして「面倒くさい」ことをなくしていくかです。
面倒くさいことをいかにやらないか、ということが今まで正しいとされてきた価値観だったように思います。
その価値観は、「考える」ことを止める個人を増やして来てしまったのかもしれません。
過去に住んでいた人の思い・今住んでいる人思い・環境への思いなどについて、
「考える」ことをすれば「面倒くさくても」やったほうがいいことが出てくると思うのです。
これって、建築に限らないことですよね。
「安く・早く・簡単に・便利に」が高度成長期を迎えた時代からずーっと、日本が追い求めてきた価値観だった。
それが、今、ちょっと違うなということに気づき始めた人が少しづつ増えてきています。
「面倒くさい」と感じることを、受け入れることが当たり前になると、社会も大きく変わることになるんだと思います。
大切なことは、おおよそ「面倒くさい」ものですからね。