「竹島水族館ですけど、三津シーパラダイスさんの珊瑚礁の水槽についてるスカイライトチューブについて
お聞きしたいんですけどちょっといいですか?」
と、西伊豆の古民家の現場に行く途中の山の中で電話がかかってきました。
「ありがとうございます。どちらにあるんですか?」
と聞くと
「蒲郡です。今度、カピバラを飼育したいんで、そこに自然光を取り込みたいんですけど、お話聞かせてもらえますか?」
ということだった。
一瞬・・・ん、カピバラ?どんな魚だっったけ?
と悩むものの、深海魚?南米の魚?
など考えていたら質問が飛んできて
「紫外線は届きますか?」
「いやいや、スカイライトチューブは紫外線をほとんどカットするんですよ。紫外線が必要なんですか?」
「そうなんです。紫外線がいるんですよ。」
「じゃあ、今回の飼育に関してはスカイライトチューブは向かないかもしれませんね。でも、紫外線がない方がいい魚もいるかもしれませんから、一度ご説明にあがりますよ。」
ということで、訪問するアポをとり帰ってから、さっそく竹島水族館について調べてみた。
そしたら、あの衝撃的なホームページ。
一気に興味が沸いてきました。
訪問の様子は昨日のブログに書いたとおりですが
こんな、生きた化石「オウムガイ」もいました。
到着して、さっそく担当の飼育員さんにお話を聞くとカピバラは南米の動物で
もともと熱帯の強い日差しの中で育っているので紫外線が強くないと日本のように中緯度で飼育するときは
赤ちゃんのときは「くる病」にかかっちゃうそうです。
そのため、他の動物園では、紫外線ランプを当てて室内で飼育されているそうです。
ただ、今回のお話は、室内で人工的に紫外線を当てるより、自然光が取り込めればそのほうが動物にとってもいいだろうし
でも、建物がすでに60年だから、あまり大きく躯体に穴をあけて天窓を作るのには不安があるとの思いから、
スカイライトチューブを窓から取り込んで自然光で飼育できれば最高かなという目論見でお電話をくださったようです。
スカイライトチューブは紫外線をほとんど持ってこない光なので日焼けの問題などは起こさない安全な光なのですが
中には紫外線が積極的に必要という動物もいるんですね。
「なんで水族館でカピバラなんですか?」
と聞くと
「子供たちに人気があるから」
というシンプルな回答でした。
お客さんとの距離が近い分だけその要望に答えていこうという姿勢なんですね。
ということで、今回の採用はおそらくないとは思いますがスカイライトチューブの性能や特徴などについてはお伝えできたので
利用できる箇所ができたらまたご連絡いただけるということでした。
最後に「ねぼうした太陽」をプレゼントさせてもらいました。
「この絵本にはスカイライトチューブ出てこないんですけど、太陽の大切さを描いた絵本を作ったんで、良かったら子供たちに
読んでもらえる場所においてもらえませんか?」
「ええ、いいですよ、休憩コーナーに図書コーナーがありますのでそこで見てもらえるようにしますね。」
ということで、竹島水族館で「ねぼうした太陽」が読めるようになりました。
子供たちに、太陽の大切さや恵みに気づいてもらって自然環境や生き物がみんな尊いんだということを感じ取ってもらえればこれに越したことはありません。
竹島水族館とコラボできて、なんだか嬉しくなりました。
この夏休み是非遊びに行ってみてくださいね。